Q 認証保育所って何?
A 東京都独自の制度により運営されている保育所です。
国の基準によって運営されている認可保育所は、設置基準などから大都市では設置が困難であるうえ、
一部に0歳児保育を実施しない保育所があるなど、多様な保育ニーズに応えられていません。
そこで東京都では、独自の基準を設定して、多種多様な事業者の創意工夫が活かされた保育ニーズに応
えることができる、認証保育所制度を創設しました。
現在では認証保育所も保育を必要とする児童の重要な受け皿となっています。
Q 都の制度だったら都に補助要求しないの?
A 保育の実施義務は市区町村にあります。認可の保育料を 決めるのも市区町村です。
認証保育所の制度をどう活かして保育ニーズに応えるかは、市区町村にゆだねられています。
実際、23区の一部や武蔵野市などでは、市区町村からの補助が多く、認可と認証がほぼ同じ経済負担に
なっています。
Q 3歳以上になったら認可に空きがあるのでは?
A これまで3歳以降の児童には幼稚園も受け皿として存在するため、待機児がほぼいないのではないかとい
う指摘がありました。しかし現実的には3歳になるまで預け先がないのは困ります。また、年長まで預か
ってくれる認証に入れたのに、3歳になってまた(経済的負担を軽減するために)保育園探しをするのは非
常に大変です。そのうえ、せっかく慣れ親しんだ保育 所を移るのは子供にも相当の負担がかかります。
(尚、3歳以上でも認証の全員が認可に移れるほど空きがあるわけではあ
Q 認可と認証で保育料はどのくらい違うの?
A 小金井市で実際に0歳と3歳の2人を預けている世帯の例です(1ヶ月の保育料)。
認可 0歳 25,900円 + 3歳 18,500円 = 44,400円 (7:30~18:00)
認証 0歳 54,000円 + 3歳 58,000円 = 112,000円 (7:45~18:00)
差額は月 67,600円
(注)認証の0歳は64,000円に施設独自の兄弟割引(1万円)が適用された料金
Q 認証の保護者に市から補助はどのくらい出るの?
A 小金井市では児童1人当たり月9,000円(※平成28年度から1万円)です。
上の保育料の例では補助を引いても差額は月49,600円です(年間で59万5,200円)。
なお、年中以上は補助が児童1人当たり月7,300円に減ります。
Q 認可に入ればいいんじゃないの?
A 小金井市では待機児童が慢性化して、両親フルタイムでも認可に入れない世帯がたくさんいます。
認可は空きがなくて入れない、認証は保育料が高くて入れない、では仕事が続けられません。
Q 将来的に認証は認可に統合されるんじゃないの?
A 小金井市では積極的に認証を認可に変える動きはありません。
市の計画でも、今後5年間は認証が維持される予定になっています。